マイケルくんとミーちゃん〜格差社会に生きる子どもたち
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今月号、掲載されました。
一言でまとめると、「親ガチャ」についての話です。
ときどきNPにも成功の要因をすべて自らの努力に帰す成功者さんたちが登場しますが、それは端的にいって傲慢。違う時代、違う国、あるいは違う家庭環境に生まれていたら、同じ努力をしても同じ地位には至らなかったでしょう。僕だって同じ。成功も失敗も努力半分、運半分。そう思うのは、こういう子たちが今も大勢いるからです。昔どこかで、「魂が集まってどんな社会制度がいいか考えています。魂は自分がどのような親や環境に生まれるか選ぶことはできません。魂はどのような社会制度を選ぶでしょうか?」という質問を何かの授業で考えた記憶があります。マイケル君とミーちゃんが生まれる前の魂だったら、どんな答えを出したのでしょうか。そして、私たち大人にできることは何なのでしょうか。私といえば、北欧の高い税金を払いながら、格差について考える毎日です。
全米の高校卒業率が確か5割強なので、この少年は高校卒業まで通学しない可能性が高そうです。小学校や中学校でドロップアウトするケースも珍しい話では無く、ロサンゼルスの移民の多い地域では学校に行っていない子供が沢山います。ただこれはアメリカの格差と言うより、先進国(北米)と途上国(中南米)の格差とも言い換えられるので、「日本は日本人のために国内での格差を是正する政策を取りましょう」と言って解決する話でも無いと思います。米国の様に大陸の国家で移民を通して格差が視覚化されているか、島国で国外に生産拠点を設けて格差が見えないようにしているかの違いなので。