[バークレー(米カリフォルニア州) 18日 ロイター] - 米テスラの経営幹部で今月初めに退社したジェローム・ギレン氏が6月10日以降、ストックオプションを行使した後、約2億7400万ドル相当の株式を売却したことが明らかになった。

証券取引委員会(SEC)に15日に提出された報告書類によると、ギレン氏は10日から15日にかけて保有するテスラ株約45万株を売却した。

アナリストは「投資家にとってはサプライズとなる可能性がある」と指摘、ギレン氏が今後、さらなる株式売却に動くかどうかを注視したいとしている。

マスク最高経営責任者(CEO)と共にテスラの経営を支えた幹部4人の1人だったギレン氏は、2010年にテスラの「モデル3」のプログラム担当として入社、今年3月から大型トラック部門の責任者を務めていたが、今月6日に退社した。ギレン氏が去ったことにより、テスラの電動トラック「セミ」や電気自動車(EV)向け新型リチウムイオン電池「4680」を巡る今後の計画について、市場の一部では懸念する声が出ている。