2021/6/20

【山本康正】本人が語る、ベンチャーキャピタル退職の真相

6月11日、17時15分。シリコンバレー投資家の山本康正氏が、NewsPicksの六本木オフィスに姿を現した。
自身の肩書や実績をめぐる疑惑について、インタビューに答えるためだ。
山本氏は、シリコンバレーのベンチャーキャピタリストという肩書と共に、テクノロジーの事情通として、立て続けに本を出版。
大手新聞や経済誌でもコラムを連載する、引っ張りだこの人物だ。
しかし、著書の中で何度も出てくる「ベンチャーキャピタリスト」という看板に、偽りの疑義が生じている。
NewsPicksの取材で、山本氏は、所属するシリコンバレーVCの投資業務には、一切関わっていないことが判明した。
4月末には、売り物にしていた「シリコンバレーのVC(ベンチャーキャピタル)」から、退職(契約解除)を言い渡されている。
こうした事実に対して、山本氏はどう説明するのか。約2時間に及んだインタビューを、お届けする。
INDEX
  • 疑問①入社の経緯は?
  • 疑問②どんな仕事だったのか?
  • 疑問③ミスリードは意図的か?
  • 疑問④退職の真相
  • 疑問⑤投資家としての実績
  • 「本物と偽物」の見分け方
  • これから、やりたいこと

疑問①入社の経緯は?

山本氏がシリコンバレーのべンチャーキャピタル(VC)、DNX(ドレイパーネクサス)で働き始めたのは、2018年。肩書は「インダストリーパートナー」というものだった。
この肩書は、VCの世界では一般的ではない。どんな仕事内容だったのか。(注:VCの外部アドバイザー職は多数あるが、投資助言に関わるケースが多い)
──DNXに入社した経緯を教えてください。