米、中国との首脳会談検討 秋のＧ２０で実現も＝大統領補佐官

［ワシントン　１７日　ロイター］ - 米国のサリバン大統領補佐官（国家安全保障担当）は１７日、米政府は米中首脳の対面での会談、もしくは電話会談の実施を検討していると明らかにした。

サリバン補佐官は、バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が共に１０月にイタリアで開かれる２０カ国・地域（Ｇ２０）首脳会議に出席する予定だとし、ホワイトハウスは首脳会談の設定を検討する可能性があると述べた。

その上で「間もなく、両首脳が関与するための適切な方法を検討することになる」と語った。

バイデン氏は１６日、習主席について「われわれは互いによく知ってはいるが、旧友ではない」と発言している。

コメント

選択しているユーザー

• 前嶋 和弘

  上智大学 総合グローバル学部教授（現代アメリカ政治外交）

  ・2021年06月18日

  習近平氏との会談をどのタイミングで設定するかを考えていたのかと思います。中国の様々な問題点は長期的視点で粘り強く対応する必要性があるものばかり。ちょうどラトナー氏らが中心となって構成された対中政策タスクフォースの提言がまとまったところ。

注目のコメント

• 鈴木 一人

  東京大学 公共政策大学院教授

  ・2021年06月18日

  プーチン大統領と会談した直後に習近平主席との会談の可能性も示唆し、バイデン大統領の積極的な外交攻勢が目立つようになっている。ロシア同様、まずは協調できる分野を探り、そこを手掛かりに二国間関係を制御し、安定した国際秩序を作ろうという思惑なのだろう。
• Okano Yoji

  コンサルティングファーム シニアマネージャー

  ・2021年06月18日

  バイデン政権下での米中首脳の直接のコミュニケーションは、G20にあわせた第3国での会談という、まずは無理のない顔合わせから始まるということになりそうです。
  
  ということは、習主席は9月後半の国連総会（場所はニューヨーク）にあわせた訪米はしないということでしょうか。習主席は2015年、国連総会にあわせて訪米していますが（国連創設70周年の年でもあり）、さすがに今回は訪米する地合いでもないのかもしれません。
  
  なお、トランプ大統領の際は、同大統領就任間もない2017年4月、習主席が訪米することで初の首脳会談が実現しています。