[パリ 16日 ロイター] - フランスのカステックス首相は16日、1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数が予想以上に減少していることを踏まえ、2020年末から実施している全国的な夜間外出禁止令の解除を10日間前倒しすると発表した。

閣議後の記者会見で、夜間外出禁止令は6月20日に終了し、屋外でのマスク着用も間もなく不要になると指摘。レストランやバー、カフェの屋内営業が先週7カ月ぶりに再開したことを受け、フランスの生活がようやく通常に戻り始めたとし、「公衆衛生を巡る状況はフランス本土のあらゆる場所で予想以上に早く改善している」と述べた。

また、医療体制の圧迫も大幅に緩和していると言及。保健当局のデータによると、集中治療室(ICU)で治療中の患者数は15日時点で116人減の1952人となった。

フランスの新規感染者数の7日移動平均は15日時点で3500人。2カ月前は4万人を超えていた。