[15日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアが英半導体設計企業アームを400億ドルで買収する手続きを2022年3月の期限までに完了できない可能性がある。事情に詳しい関係者によると、欧州連合(EU)規制当局が夏季休暇明けまで審査に入らない姿勢を示しているためだという。

エヌビディアは昨年、アーム買収計画を発表。EUだけでなく米国と中国の規制当局の承認を得る必要がある。

同社は昨年、投資家に対し、22年3月までに手続きを終えるとの見通しを示したが、契約上は期限を同年9月まで延期することが可能だ。それまでに承認されていない場合、いずれかの当事者によって契約を破棄する権利が付く。

エヌビディアはまだEU欧州委員会に承認申請していない。3人の関係者によると、欧州委の当局者らは、正式な申請を受け付けるために必要な情報を集めるのに9月までかかると同社に伝えており、この結果、予定通り来年3月までに手続きを完了するのは難しくなる可能性がある。