[ソウル 16日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩総書記は15日に開かれた朝鮮労働党中央委員会総会で、経済が今年改善したと評価した一方で、新型コロナウイルス流行や昨年の台風被害により食糧事情が切迫していると指摘し、対策を指示した。朝鮮中央通信(KCNA)が16日、伝えた。

中央委員会では、経済5カ年計画の達成に向けて食糧と金属の増産などの目標や課題が設定された。

金氏は今年上半期は工業生産が前年同期から25%増えるなど、経済が全般的に改善したと指摘。しかし、幾つかの障害が原因で、計画実施に向けた朝鮮労働党の取り組みに「一連の逸脱」があったと述べた。

「昨年の台風被害により農業部門は穀物生産計画を達成できず、人民の食糧事情が切迫している」とした。

朝鮮労働党は、今年は農業に全力を傾けるとし、新型コロナウイルス流行への対策を協議するとも表明した。