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今月初旬、経産省から「半導体戦略」が公表されました。
https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210604008/20210603008-4.pdf
この手の資料「あるある」ですが、ボリューム満点で、全てを細かく読めば30分近くかかるでしょう笑
とはいえ、前半部分を中心に、日本の半導体業界の凋落原因や課題について、分かりやすくまとめられています。政府のレポートは元々、データの充実ぶりなど「資料性が高い」ものですが、今回のレポートは整理という意味でも分かりやすいです。

さてさて、
今回登場するロジック半導体。日本で今から育成するのであれば、最短で10年、おそらくは20年以上先を見据えて取り組む必要があります。
その一因は、逆転どころかキャッチアップも不可能と思えるほど、TSMCを擁する台湾を筆頭に、韓国や米国との差があります。現状では中国よりも遅れています。

そこで、今回は割愛した「ポスト・ムーア」時代における半導体の「後工程」(https://newspicks.com/news/5877846)も視野に入れながら、10年に一回起こるかどうかのテクノロジーのゲームチェンジをとらまえ、一歩ずつ地位を高めていくしかありません。ですので、20年はかかるであろう息の長い取り組みになります。この戦略に携わるのであれば、「せいぜい後世から評価されればよい」くらいの覚悟が必要だと思います。

その点、ソニーの主力製品であるイメージセンサーという半導体は、20年以上かけた息の長い取り組みによって花を咲かせてきました。
「イノベーションのジレンマ」を克服して、CCDという旧方式からCMOSという今主流のタイプへとシフトしてきました。なおかつ、近年は、日本の総合企業が苦手としてきた投資競争でもひるまずに戦い続け、金額ベースで世界シェア5割という地位を築きました。
こうした経営面で実績がある点にも、実はソニーに期待しています。
10数年前ソニーがテキサスに持っていた半導体工場を閉めたとき「ギャンブルを、ギャンブルとわかってなくて投資している」と当時の工場長がため息交じりに話してくださったことを思い出します。今のようなシリコンサイクルの山の時の投資はともかく、底になった時にさらに次の山に向けて投資ができるかどうか、「国策」だけでは持たないような気がします。

ちなみに、某日本企業では「士・農・工・商・半導体」という言葉がある(あった?)とか。稼ぐときは当たり前のように言われ、損が出るとめちゃめちゃ責められ社内の地位は低いままだと元副社長さんが嘆いていました。
ロジック半導体というが、どんなロジック半導体を誰向けに作り、どこから材料を調達してどこで後工程を担うのかの全体デザインが要る。例えば、今は後工程を担っていたマレーシアのロックダウン等により、半導体そのものはできてもパッケージングが完了せず供給不足となっているところもある。

ただ、まだ日本が世界最先端と呼べる半導体関連業界(ウエハ、サブストレート、等)を下支え・底上げするには、やはり本丸のファブがあるのとないのでは大きく違う。エコシステム全体を考えた投資は一企業の手に余るので、政府がサポートするのは良い流れかもしれない。
ロジックの代表格は、IntelやAMDのCPU、NvidiaのGPU、QualcommやAppleのAPU(スマホのCPU的なものをAPU:Application Processor Unitと呼ぶことが多い)など。
ただ、ロジック=論理計算なので、それだけではなく、車載での制御に使われる様々な半導体などもある。これらは用途ごとに細分化されていたり、あとは進化も計算力をものすごく求められなかったりで、代表格のものより古い製造技術を使われることが多い。例えばグローバルに足りなくなっている車載半導体もそういうものが大部分で、古い技術だから装置の償却が終わっていて安価に製品提供でき、一方で増産をしようとすると最先端ではないゆえに手に入りにくいといったジレンマもある。
下記をみると、日本の集積回路の輸入額は2020年暦年で約2.0兆円。半導体には様々な種類があるし、それごとにノウハウなどもある。ロジックを強化したほうがいいというのは一般論としては分かるもので、肌感覚として報道があった1兆円投資というのは最先端で競争力をつけていくには少ない、というのはTSMCは3年間で10兆円といった規模だし、Samsungもロジックで2030年までに16兆円投資の計画。一方、非最先端ラインだとすればかなりの金額という印象だが、それだけの装置をどうやって調達したり、輸出による顧客獲得も必要となってくるのではないか。そしてそれだとメインは車載になるように思い、トヨタやルネサスなどがソニーよりコアで議論に出てくる相手なのではないかと思う。
https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/electronic/2020/import_12.html
また半導体を十把一絡げにした議論かと思いきや、ソニーがロジック半導体に参入するや否やという大胆な見立て記事。
日本では天下のソニー様様ですが、確かに記事にあるミドルエンドくらいはあり得ても、昨今世間で騒がしい日本半導体産業の復権、の文脈で想起するそれは、相当な狂気を持ち合わせた1人の事業家でも突如降臨しない限りは、既存覇者達は何世代も先を行っておりまた資金力も日本ではトップクラスとて世界とは一桁違う事から、想定しがたいと考えます。
・記事の最後にもあるが、ソニーは単独では国内でロジックには大規模投資しないだろう。当たり前と言えば当たり前だが。お金を出してくれるという人がいれば、契約や縛りをよーく読んでからソニーがサインすることを期待する。大体にして、経産省のお金なんて受け取ってもあまり良いことは無い。不景気にリストラも満足にできなかったのがJDIだ。ソニーが同じ轍を踏むことは無いと思うが。。。

・士農工商半導体について
様々なところで語られるが、セットメーカーの中で投資している半導体事業が多かったので、このように言われることが多かったようだ。この時点で構造的に潜在的な失敗の要因になってしまっているが。
https://news.mynavi.jp/article/amd_final-6/
https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=5319

・ソニーのPS3向けセルでは東芝も巻き込んだ大規模な投資失敗案件になってしまった。セルが目指していた地平というところにソニーがたどり着いていれば、と思わずにはいられないが。
日本のロジック半導体ビジネスが衰退したのは、自社製品向けのASICビジネスがメインだったからと考えます。
デジタル家電等の機能差別化のために、製品のライフサイクルに合わせて専用LSI(ASIC)を開発していましたが、自社製品にしか使用されず販売数量が限られるため、開発費の回収ができたとしても、次世代に向けての投資費用を稼ぐことができなかったと理解しています。
現状はこういったASICビジネスは廃れ、ASSP(特定用途向け半導体)に移行しており、例えばTV向けチップであればメディアテックのチップが各社のTV向けに供給されているという認識です。
この背景にはTVもAndroid TVでOSが共通化され、LSIチップよりもソフトウェアによる差別化が重要になったからでしょう。(ガラケーからスマートフォンへの移行でも同じことが起きていますね)
ASSPの場合(国内各社が手掛けていた自社向けASICと比較して)数量が期待でき、開発費の回収に加えてより高い収益が見込めるはずで、日本のロジック復権に向けて、強いASSPを作れるメーカー(ファブレス)が生まれることを期待したいです!
「だが政府が税負担軽減や補助金などの面で、ウルトラC級の手厚い優遇策を示さない限りは、TSMCは日本での生産を「検討しただけ」で終わるだろう。」
https://newspicks.com/news/5933203

「日経の飛ばし記事のソースはTSMCではなくサプライヤー幹部」
https://twitter.com/TAKESHIxHATTOR1/status/1404415512637952003?s=19
最近、下の動画見て、日本の半導体てオワコンなのか、と思ったものです。
なので、ゴールドラッシュの時の金言で、「儲けたのはバケツとスコップを売った人」といったものがありましたが、そういう方向性か、とも。


衆議院 2021年06月01日 科学技術特別委員会 #04 湯之上隆(参考人 微細加工研究所所長)
https://www.youtube.com/watch?v=iCbyGzxFPWE
そこには手を出さない方が、、
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。

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