パリコレはサステナブルになれるか? 主催団体がエコデザイン支援ツールをブランドに提供
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アパレル業界の製品や工場の環境・社会的負荷を横断的に測定・評価するためのツールとして、ヒグ・インデックスがありますが、ファッションショーの環境・社会影響測定ツールというのは新しく、興味深いです。
欧州を中心に、サステナビリティに敏感なブランドが先導して、紙の資料を配布しない、備品はレンタルを活用、再エネ会場を使用など、ファッションショー改革を行なわれているところでした。
このような中で新型コロナウイルスの流行により、そもそもファッションショーを行わない、大規模会場で観客を呼ぶのではなく無観客デジタル型とする、というところまで追求がされていましたが、このたび経済活動の復興を踏まえて改めて有観客イベントのあり方を見直す動きのように思います。
実際に、測定・評価ツールを踏まえて、イベントのあり方を見直すポイントが明らかとなり、変化のきっかけとなることに期待できると思います。
なお、少なくとも他のファッションショーやイベントへの展開は考慮に入れているようですが、通常のイベントにはない、ファッションショー独自の測定項目がどれだけあるのか、他のイベントのサステナビリティ評価ツールとの連携はできないのかは気になるところです。パリコレクションを開催することで、何が環境問題になるのかさっぱりわからない。ファッションショーが環境に影響を及ぼすならば、世の中の大半のイベントが環境問題になる。サスティナブルという言葉に過剰に反応しているような気がする。
たしかファッションショーはガブリエルシャネルが顧客に新作を発表する場として1900年前半あたりに始めたのがスタートだと思う。(記憶が曖昧で確かではないかも)その形式が役100ねん続いていると言える。そういった意味だと、ファッションショーによる発表は時代に合ってないのかもしれない。
ファッションショー以外のコレクションの発表の仕方を模索するには良い機会だと思う。ファッションとサスティナブルというのはどうしても相反するものです。SPAがSDGsを唱えても大量生産大量消費を促していることに違いないし、その分、歩留まりは悪く廃棄も多くなります。その意味ではリアルクローズなメーカーの方が良いわけですが、そちらはそちらで毎年新しいデザインを発表し、今年のデザインを売らなければならないわけです。究極のSDGsは化繊をやめてオートクチュールでしょうが、そうなるとアパレル市場はシュリンクするでしょう。いずれにしてもあと数年で化繊が足りなくなるので、「飽きたら捨てる」「流行が変わったから買い換える」という消費形態をどこかで止める必要があり、これはアパレルメーカーにとっては難しい課題のひとつです。