[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は15日、同州で新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した成人が70%に到達したとし、州が導入した飲食店や小売店などに対する残りのコロナ制限措置を即時解除すると発表した。

クオモ知事は記者会見で「重要な節目だ。さらなる取り組みを進めていく」と述べ、今後もより多くの人にワクチン接種を促す考えを示した。

米疾病対策センター(CDC)の指針に基づく公共交通機関や医療施設などでの制限措置は維持される。

これまでは小売店やスポーツジム、映画館の人数制限など業界別の制限を設けてきた。

事業者は、ワクチンを接種した人に対しマスク着用や2メートルの対人距離確保を求める必要もなくなる。ワクチンを接種していない人は、引き続き公共の場でマスク着用や対人距離確保が義務付けられるほか、イベント会場に入場する際に陰性証明の提示を求められる場合もあるという。

米国では感染状況の落ち着きやワクチン接種の進展を受けて大半の州が規制を緩和もしくは解除している。この日はカリフォルニア州でも、対人距離確保やマスク着用、飲食店などの人数制限を含む規制が解除された。

一方、米国立公園局は、首都ワシントンのナショナルモールで7月4日の独立記念日を祝う恒例の花火大会を開催すると発表した。

先週には、ニューヨーク市も独立記念日の花火イベントを開催する方針を示している。

バイデン大統領は7月4日までに、米国の成人70%が少なくとも1回目のワクチン接種を終えることを目標に掲げている。