2021/6/16

【稲田朋美】私が原発の建て替えを主張し始めた理由

NewsPicks 編集部 記者・編集者
与党・自民党が原発の新増設に向けて動き始めた。
4月、自民党の有志議員が「脱炭素社会実現と国力維持・向上のための最新型原子力リプレース推進議員連盟」を設立。稲田朋美元防衛相が会長を務め、安倍晋三前首相が最高顧問に就いた。
原子力政策の将来像に関する具体的な議論を避けてきた安倍政権は、2014年、2018年のエネルギー基本計画に、新増設やリプレースの明確な方針は盛り込まなかった。
それが今年に入り、菅政権による脱炭素政策と、今年予定されているエネルギー基本計画の改定を前に、原発のリプレース(建て替え)や新増設に関する方針を明確にすることを国に求める声が自民党内から出てきた。
なぜ今、リプレースに関する議連を立ち上げたのか。議連の稲田会長に直撃した。

きっかけはエネ基の改定

──2050年カーボンニュートラル、2030年温室効果ガス46%削減など、菅政権が立て続けに脱炭素に向けた目標を打ち出す中で、自民党が「脱炭素社会実現と国力維持・向上のための最新型原子力リプレース推進議員連盟」を立ち上げました。議連の狙いは何ですか。