「将来見込めない」観光地は悲観 「白書」が示す厳しい現状
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この支援やりたいなあ…。少子化高齢化とともに、都市と地方の格差は、グローバルで日本の特徴的な課題。アジア・全世界に先行して、直面している…。大きなシナリオを描いて世界に先駆けて、解消したいなあ…。このまま行くと、地方のユニークな自然、文化が廃れていくのを、ただ眺めているだけなのは、嫌だなあ…(-.-;)
注目のコメント
昨年12月に策定された「感染拡大防止と観光需要回復のための政策プラン」は、コロナ禍のさまざまな経験を踏まえた、前向きで意欲的なパッケージであったが、公表が年末から年明けにかけての感染者激増と、それを踏まえた東京をはじめとする各地での緊急事態宣言発布のタイミングと重なり、話題にならずお蔵入りしてしまったかのような印象を受けています。
「白書」は例年このタイミングで出てくるが、多くの国民が読むには221ページと大部に過ぎるきらいがあります。結果的に今の環境下では悲観的トーンの「切り取り」が行われがちです。
ワクチンの接種拡大が誰の目からも明らかになったタイミングで、政府として改めて「政策パッケージ」として環境分析、主要各国の状況、具体的な政策パッケージを示して、宿泊業や飲食業を中心とした観光産業の担い手と消費者に発信することで、マインドの回復を強力に後押しする施策の打ち出しが必要です。
物事には、タイミングと見せ方、コミュニケーションが大切であることを再認識させられる記事です。
【感染拡大防止と観光需要回復のための政策プラン】
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000433.html
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001375700.pdf
【観光白書 2021】
https://www.mlit.go.jp/statistics/content/001408963.pdf
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001375700.pdf観光庁が発表した「感染拡大防止と観光需要回復のための政策プラン(概要)には「本格的なインバウンド回復に向け、国の支援によるホテル、旅館、観光街等の再生、魅力的な滞在コンテンツ造成、観光地等の受入環境整備、国内外の感染状況等を見極めた上でのインバウンドの段階的復活の取組を推進する。」とあります。よく見ると「国の支援によるホテル、旅館、観光街等の再生、魅力的な滞在コンテンツ造成、観光地等の受入環境整備」については、これまでも長年に渡って取り組まれてきたことであり、COVID-19の影響が無かったとしても課題となっていたことです。
実際、15年前に発表された平成18年度観光白書の政策内容を見ても、施策メニューが違うだけで基本的な政策の違いはありません。
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/kankou-hakusyo/h18/images/02.pdf
ちなみに、「6章 観光に係る安全確保のための取組」には、日本人海外旅行者の安全確保が前提ではありますが、「旅行先の治安、テロ、災害、感染症等の最新情報の提供や広報活動に取り組む。」と既に感染症リスクについても言及しています。今後は「悲観して何も準備しない観光地」と「コロナ対策や需要回復に向けた準備を着実に進める観光地」が2極化しそうです…。コロナはどの世界においても、「分断」を進めますね。。。