[シンガポール 14日 ロイター] - 中国国有の原子力発電大手、中国広核集団(CGN)は13日、中国南部の台山発電所の運転状況は安全規則を満たしており、周辺環境も安全だと表明した。

CNNは14日、広東省台山にあるCGNの原発で放射能が漏れているとの報告を米政府が過去1週間にわたって調べていると伝えた。同原発を部分保有する仏フラマトムが「差し迫った放射能の脅威」を警告したことを受けたという。

CGNは発表文で「2基の原子炉は商業運転開始以来、原子力安全規則・規制に従って運転しており、現在のところ、定期監視データは台山発電所とその周辺環境が通常の設定値を満たしていることを示している」とした。台山発電所の運転に関する最近のメディアの問い合わせを受けて発表文を出したという。

CNNによると、フラマトムの警告には、中国当局が原発閉鎖を回避するため台山発電所周辺の放射線検出許容限度を引き上げている、との訴えも含まれている。

CGNによると、台山発電所では原子炉を2基運転しており、第2原子炉は大規模な点検を経て6月10日に発電を再開したほか、第1原子炉は現在フル稼働している。2019年9月の商業運転開始以来初めてとなった第2原子炉の大規模点検は順調だったという。

台山発電所はCGNが7割を保有し、仏EDFが残りを握っている。原子炉を設計したアレバは現在、フラマトムとして知られており、EDFが75.5%を保有している。