[ニューキー(英イングランド) 13日 ロイター] - バイデン米大統領は13日、ロシアのプーチン大統領が米ロ関係は近年で「最低水準」にあると発言したことについて「彼は正しい」と認めた。また「強権的」なロシアの体制は見かけほど盤石ではないとも指摘した。

ロシアでプーチン氏が政治的な実権を握って以来、西側諸国が長年にわたって制裁を続けても態度が変わらないのはなぜかと質問されたバイデン氏は「彼はあのウラジミール・プーチンだ。専制的な政治家は絶大な権力を持ち、一般国民の求めに応じる必要はない。私がこれまでと同じ対応を今後続けても、もちろんそうするつもりだが、彼を思いとどまらせることはできない可能性が大きいというのが本当のところだ」と語った。

一方でバイデン氏は、ロシアは考えられているよりも足場は弱いと主張。国内経済の悪化や新型コロナウイルス対策、米国および欧州諸国との外交に追われているだけでなく、中東問題でいささか手を広げすぎているとの見方を示した。

バイデン氏は14日に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席した後、16日にジュネーブでプーチン氏との首脳会談に臨む予定。