2021/6/15

【玉石混交】ESG投資の「真実」を見極める方法

INDEX
  • 「エシカルな卵」を巡る訴訟
  • ESGを判断する難しさ
  • 動物保護団体の言い分
  • ESG投資のチェックポイント
  • 「現実的な見方」も必要
  • 「リーダー」を自称する企業に注意
  • 企業に「変革」を促す方法

「エシカルな卵」を巡る訴訟

バイタル・ファームズは自社のウェブサイトで、同社の卵とバターは「おいしくてエシカル。なんの心配もなく食べられます」とうたっている。
しかし、同社に対して5月20日に起こされた訴訟では、バイタル・ファームズが自社を実態よりもエシカルで人道的に見せかけるマーケティングを展開しており、消費者や投資家を誤解させているとの主張がなされた。
これに対してバイタル・ファームズは、同社の事業内容に問題はないと反論。ニワトリの育成や産卵の方法については、常に透明性を保っていると応じた。
この訴訟は、バイタル・ファームズにだまされたと感じた消費者グループが起こしたものだ。
環境に配慮した経営を行っている企業に投資したいと考える投資家は、この訴訟からさまざまな視点を得られるだろう。
いわゆるESG投資とは、一体どのような基準を満たすべきものなのだろうか?
(Smith Collection/Gado/Getty Images)

ESGを判断する難しさ