たった一つのウソがオウム真理教を凶悪な犯罪集団に変えていった
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単に嘘だけで組織が暴走するのではなく，そこには大義名分が絡むことを無視しては説明として十分とは言えない。
実際に多くの事例で嘘は登場してくるが，その中で暴走するものとしないものとがある理由について，単に命がかかるだけの説明では済まない。
オウム真理教について言えば，「ポア」の思想の持つ意味にこそその大義名分がある。
安倍前政権と同列に論じるなと言われるかもしれないが，(実際に官僚の末端に死人が出ている)安倍前政権の場合には(改憲の旗印と言われそうな気もしなくもないが本来は)「旧民主党政権の悪夢を繰り返さない」ことにこそその大義名分があった。実際にその経済的な悪夢は日銀の白川前総裁が原因ではあったので，民主党政権が何をしようが正直関係なかったのだが。
さて，この説明では官僚組織については打開策として早く首を斬るようにと言われかねない。でも，それではこうした嘘は無くならない。
本来は軽度のミスについてはやり直せる機会を設け，それでも難しい場合に他の分野へと移籍をさせることで関わらせ無くすることこそが本来の答えである。同じ分野で反省なしにでは単なる天下りでしかないが，この分野に関わらせないことは単に首を切れば，としてしまう場合，そうならないようにしがみつく。ところが，ある程度の生活保障があるなら，受け入れもし易くなる。戦争や政治に嘘はつきものというが、ビジネスでも恋愛でも夫婦間でも親子でも嘘はつきものです。そして堂々と嘘をつく奴に限って「嘘はよくない」と偉そうに言います。全員嘘吐きなのだから、正直？な人は「嘘はよくない。嘘はつかない」なんて言わない。
