大成建設「作るほどCO2を削減」コンクリートが革新的すぎる理由
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カーボンリサイクル・コンクリートは、一般的なコンクリートと同様な施工を可能とすることが目指されており、あらゆる場所に適用可能性があることから、社会的なニーズも相まって注目度の高い技術です。
カーボンリサイクル・コンクリート製造開発のため、複数のプロジェクトが走っていますが、通常コンクリのものより高価であるというコストの課題が共通して存在します。技術の低コスト化を徹底し、量産を前提とすることで、既存製品と同等のコストにまで引き下げることを目指す方向で動く傍ら、補助金を期待する向きもあります。
現在のところ実装された事例は僅かな段階であるため、今後の広範な社会実装と普及に向けた動きが気になるところです。石灰石にCO2を固化させる?化学的にはおかしな表現です。
セメントスラリーは塩基性なので、水酸化カルシウムにCO2を通して炭酸カルシウムにする、がおそらく正確なのでしょう。しかしその水酸化カルシウムは元をたどると天然の炭酸カルシウムのはずなので、一周まわって元に戻しただけだったりしませんか。そもそもカルシウムの塩は大気中に放っておけばゆっくりですが勝手に炭酸カルシウムになりますので、製造工程だろうが出荷後だろうがトータルCO2収支は同じ。むしろ手間をかけて加工したぶん多く出ている。
典型的な「自社内では低減したが、社外のことは知らん」ってパターン。素晴らしい技術です。でも表題が煽りすぎかも。
「作るほど削減」ではなく「排出量を圧縮出来る」ですよね。ゼロリスクなんて勿論言いませんが、CO2を無くすように表現するのもどうかと。
あと封じ込めたコンクリは、将来的に解体するときの障害になるのか気になります。
素晴らしい技術には違いありませんが。