55万円の超高額クリームも完売 味気ない自粛生活で過熱する贅沢美容
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スキンケアは単なるメンテナンスの域を超えて、自分への癒しやリラクゼーションのために使う方も増えています。高級化粧品は効果効能のみならず、感触や香りデザインなど使う方の感性をも刺激するので、大切な自分と向き合う時間としてなくてはならないものなのです。
21年1ー4月の調査でも最高級ラインにおいてはそれほどネガティブな状況はなく(インバウンドを含まない国内市場対比です。インバウンド含むとダメージありますが。)、メークの落ち込みに比べると基礎は頑張っています。
お客様の思考によって、どうお金を出すのならより効果も高く付加価値も高いものでしっかりと結果を出したい派と日常のメンテナンスとして最低限できたらいいという方で二極化が起こっています。
特に今まで7000円から10000円程度の商品をお求めの方が上下に触れている結果です。自分の顔をzoom等で見る機会が増えたり、SNSでの様々な情報発信に触れて興味喚起されていることもあると思います。事前に様々な情報を比較検討されてカウンターにいらっしゃるお客様も増えてきています。
外出自粛や会いたい人に会えないなど、思い通りにいかないことが多い日々、毎日のお手入れで自分を労りながら、高級化粧品ならではの優しい癒しを感じていただきたいなあと、自分と向き合う時間も楽しんでいただきたいなあと化粧品に携わり続けているものとしては思うのです。
そして「何を使うか」もとても大事なのですが、一つ一つ丁寧に肌に馴染ませてゆったりとお手入れしていただく「時間」と「使い方」もぜひ大事にしていただきたいな、と。後で成分を見てみよう。
こちらが55万円の製品か。
https://www.cosmedecorte.com/aq_meliority/baccarat_edition/
通常サイズも13万円とはとんでもないな。
成分の水、BG、グリセリン、スクワラン、水添レシチンまでは普通の成分だな。その次のシラカンバ樹液が実質的に特有の有効成分だと思われる(その後も色々書いているが、記載順序を考えると物理的に考えて有効量入るとは思えない)。
そのシラカンバ樹液だが、英語の論文検索サイトでは皮膚に対する有効性を示した文献はなく、こちらのサイトでもヒト試験は無いとしている。
https://cosmetic-ingredients.org/moisture/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%90%E6%A8%B9%E6%B6%B2%E3%81%AE%E6%88%90%E5%88%86%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%A8%E6%AF%92%E6%80%A7/
てなわけではぐれ科学者的には買いではないが、この価格は中身よりストーリー性ということなんでしょうね。プチプラはよく聞きますがその反対が諭吉コスメというのは初めて聞きましたね。ご褒美用か。化粧品ではないですが香水なら僕も使うので良いモノを使ってみたい気持ちは少し分かります。高級ラインの製品は容器も作り込まれてて見た目にも気分が高揚するものですし。
こういうスペシャルな製品を一度作ってみたい。
化学的に面白いのは記事中にも出てる、ポーラのリンクルショットメディカルセラムですね。
シワの原因になる真皮成分の分解酵素(好中球エラスターゼ)の作用を抑制する成分(通称ニールワン)が配合されていて、シワの「改善」を唯一標榜できる製品です。
ニールワンの正式名称は
三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム
です。これで一つの化合物。すごい(長さが)
構造もかなり複雑ですが4つのアミノ酸誘導体からなる成分です。作用の仕組みや、どういう経緯でこの形にたどり着いたのかなど、研究の過程をそのうち見てみたいと思ってます。