2021/6/17

【直撃】世界に溢れる「次のテスラ」。この男は本物か?

在NYジャーナリスト ひだ・みさこ
この会社は別格なのか──。
「次のテスラ」を目指す新興EVメーカーの不祥事がいま、相次いでいる。
2020年6月、米ナスダックに上場し、米フォードを時価総額で超えた「トラック界のテスラ」ことニコラ・モーターカンパニー。自前の技術が存在しなかったという詐欺疑惑に揺れたのは、上場からわずか3カ月後のことだった。
ニコラに続き、10月にナスダックに上場した米ローズタウン・モーターズも今年3月、受注台数の水増し疑惑が発覚。今週、創業者の辞任にまで発展している。
2社に共通するのは、誇大な宣伝とも取れる強気の業績予想をアピールしていたこと。そして、実はSPACを通じて上場していることだ。
テスラの株価が好調という市況も、SPAC上場の追い風となったに違いない。だが、生産前や売り上げが立つ前に、上場を果たしてきたことは否めない。
そうした中、「この会社だけは違う」と市場で評される企業がある。
Fisker(フィスカー)。
2020年10月、SPACを通じて米ニューヨーク証券取引所への上場を果たし、10億ドル(約1000億円)を調達。「他のSPAC企業とは違う」と自ら豪語している。
特集『SPAC あたらしい上場の教科書』第4話は、SPACに買われた男を取り上げる。
SPAC上場から7カ月。果たしてこの会社は本物なのか──創業者ヘンリック・フィスカー氏への単独インタビューを通じて、その真贋を見極めていく。
INDEX
  • 「他のEVと一緒にするな」
  • PEの巨人アポロ
  • SPAC上場を選んだ理由
  • IPOとSPACの明暗
  • フォックスコンと目指す夢
  • 言えるのは、販売目標のみ
  • EVを信じる男
  • テスラを抜いてみせる