みずほ、システム幹部を日本IBMから起用 ATM障害受け
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主記憶装置は磁器コアで出来ていて、パソコンもインターネットも概念すらなかった私の学生時代、IBMという名の巨人を向こうに回して富士通、日立製作所、NECなどが銀行をはじめとする大企業にメーンフレームの売り込みを競ったものでした。“電子計算機”という機械を売ることが主目的ですからソフトウェアは附属品扱いで、購入者の意向を聴いてメーカー側がサービスで安く開発してくれました。こうした方式を持ち込んだのがIBMで、日本のソフトウェア開発がベンダー任せになる底流はこの時生まれたと承知しています。
「日本IBMの部長級の人材」を迎えることの是非をコメントする知見はないですが、半世紀を経た今、ベンダー任せのシステム開発が嵩じて生じた問題の解決にIBM出身の方が入るということに、遠い昔を思い出してちょっぴり感慨を覚えないでもありません (^^;
注目のコメント
日本のシステム開発はベンダーによるブラックボックス化が諸悪の根源という議論がでますが、ベンダーは与えられたプロジェクト(人・物・金)をマネージしているにすぎません。
同じITシステムの事故でも、東証の場合は本質的には優秀なシステムです。CIOにビジョンとリーダーシップがあり、リーダーシップがあれば良いシステム開発ができることを証明しています。事故原因も明確ですし、既にバグも収束しています。
正直、ベンダー人材は積める経験が異なるので、ユーザー側のCIOとしては機能しないのではと思います。将来はユーザー側で実績ある実力CIOが人材市場で引っ張りだこになるように思います。ベンダーとユーザー企業が、離れられないのなら密結合してしまおうというのは、エージェンシースラックを削減する効果はあるかと思いますね。それが、障害を減らすことになるかというとそんなに単純ではないでしょうが。