[シンガポール 10日 ロイター] - シンガポール保健省は、新型コロナウイルス新規感染者が減少したのを受け、来週からコロナ対策の集会制限などの規制を段階的に緩和する方針を発表した。

同国は先月、市中感染者の増加やクラスター(感染者集団)の発生を受け、活動制限を再導入した。

来週から人の集まりは最大5人まで認め、現在の2人から引き上げるほか、感染状況が落ち着いたままなら、レストランの店内飲食を6月21日に解禁するとした。

また、コロナワクチンの接種対象を11日から39歳以下の市民やコロナ感染からの回復者に広げる。

数カ月内には、ジムやレストランなどマスクを着用していない客に接する従業員の定期的なコロナ検査を義務付ける方針も示した。

9日時点でシンガポールの人口の44%に相当する約250万人が少なくとも1回目のワクチン接種を済ませており、このうち約190万人が2回の接種を完了した。当局は8月までに人口の半数が接種を受けると見込む。