デジタル人民元、香港で実証実験を引き続き実施

コメント

注目のコメント

• 長谷川 建一

  Wells Global Asset Management, CEO 国際金融ストラテジスト

  ・2021年06月11日

  デジタル人民元の発行が、香港の通貨発行のシステムを参考にデザインされていることをご存じでしょうか？
  
  ご存じのことと思いますが、香港では通貨は金融管理局ではなく、民間銀行３行が香港ドル紙幣を発行しています。そして発券銀行は紙幣発行量に見合う額の米ドルを 100％準備金として金融管理局に預け入れることが義務付けられています。
  
  デジタル人民元も、発行は市中銀行に任せ、前述の香港の仕組みと同様に、発行相当額の人民元を 100％準備金として中国人民銀行に預け入れることにするようです。これより、「１デジタル人民元＝１人民元」に価値を安定させるとするようです。
  
  具体的に、香港が実証実験でどう絡むかは、まだわかっていませんが。
• 宮脇 健

  独立系FP / プライベートバンキング 国際ファイナンシャルプランナー

  ・2021年06月11日

  香港という存在は一国の中に"ボーダー"があるという意味で、実証実験にはもってこいなのかもしれませんね。同時にe-HKDの話が出ているのは興味深いです。
• Fukuda Koki

  人民元の国際通貨化を進める目的でこれまでも香港をオフショア市場として利用してきました。
  ドルの基軸通貨としての地位は揺るがず、かつ元の信頼性も低いのでなかなか国際通貨化が進まない状況です。
  しかし、デジタル通貨という新しい土俵で先行的に地位を確保することで一気に押し進めようとする姿勢が見えます。
  今後デジタル通貨の領域も含めた際に、ドルに対抗できる通貨となり得るのか興味深いです。