[8日 ロイター] - 米政府の新型コロナウイルス対策本部上級顧問は8日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンについて、全国的に未使用分が増加する中、各州の州知事に対し米食品医薬品局(FDA)と協力して使用期限を延長するよう呼び掛けた。

対策本部のスラビット上級顧問は記者会見で、FDAは未使用のJ&J製ワクチンの安全な保存方法を巡る計画を策定しているとし、「使用期限が迫っているJ&J製ワクチンを抱えている州の州知事に対し、正しい保存方法についてFDAと直接協力するよう呼び掛ける」と述べた。

J&J製ワクチンを巡っては、安全性を巡る懸念から需要が減少し、生産された2100万回分のうち、約半分が未使用となっている。

スラビット氏はこのほか、ワクチン接種の促進に向け、職場を通した配布を全国的に支援していく意向を示した。

米国では7日時点で成人の63.7%が少なくとも1回のワクチンを接種。バイデン政権は7月4日までに70%の達成を目指している。