2021/6/10

【小泉純一郎】「脱原発」は、時間の問題だ

NewsPicks記者
かつて首相として原発を推進し、今は猛然と「脱原発」を叫ぶ人物がいる。
小泉純一郎、79歳。「小泉劇場」とも呼ばれた政治手法で、小泉政権は2001年から2006年まで盤石の支持を誇った。
首相在任中、小泉氏が積極的に原発に言及することはなかった。
むしろ当時、原発は日本の電力の3割以上を担うなど、まさに小泉政権下で「全盛期」を迎えていたと言っても過言ではない。
しかし、小泉氏は引退後、福島第一原発事故を目の当たりにして原発への考え方が180度変わったという。
過去、原発を推進していた自身の立場は「誤りだった」として、現在は各地で原発反対を訴える講演活動を行っている。
日本で今後、「脱原発」が実現する見込みはどれほどあるのか。そして次男の小泉進次郎環境大臣はどのように映っているのか。
NewsPicks編集部による独占インタビューをお届けしよう。
INDEX
  • 私は、間違っていた
  • 核燃料サイクルは「無理」
  • 原発は「高い」
  • 使えるものを、活用せよ
  • 安倍晋三との会話
  • 進次郎は「自重している」

私は、間違っていた

──小泉さんが脱原発を訴えるようになったきっかけを教えてください。
小泉 人間の考え方は変わるもんでね。一番いい例が、私です。