TSMCと協業の形、半導体企業は検討を-甘利氏「自前は無理」
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今回の政策が過去との違う点
①過去の反省がある
②国内だけでない
③省庁間の連携がある
④需要を考慮している
⑤政治も動く
久夛良木さん、坂本さん、はじめ、多くの方々と、リアルやZOOMで日々、議論している半導体関連雑誌で記者をしていた頃、業界で耳にした半導体メーカートップのコメントとして、忘れられない物言いが2つある。
日本企業が勝ちまくっていた1980年代によく言われていた(と伝え聞く)、
「産業構造の話として、他国メーカーは日本企業に今後も勝てないだろう」
というコメントと、
日本企業が負けまくってた2000年代にリアルタイムで耳にしていた、
「産業構造の話として、日本企業は他国メーカーに今後も勝てないだろう」
というコメントの2つ。
勝てば思い上がり、負ければ自分全否定。
お猿さんみたいだな、と。
で、90nm世代あたりからか、とある経産省課長さんは「300mmFabは1~2社に統合しないと日本は勝ち残れない」と強く発信し続けていたけど、どこもそれに応じなかった。
半導体メーカーのトップは皆、「うちはウェーハから最終セット製品まで持つ垂直統合ならではのシナジー効果が云々」とかいう、いつもの建前を並べるだけ。
その結果が今の凋落(滅亡?)につながる理由の1つだと感じる一方で、今思うと、実は彼らもそうなることを最初から見通してたように思える。
それでも彼らが統合を厭がっていた本当の本当の理由は、サラリーマン出世街道の“アガリ”として人生を賭けて手に入れたトップの地位が、統合によって失われるかもしれなかったからではないかな、と。
だから、エルピーダ坂本さん、ソニー久夛良木さん、(今となってはいろいろ言われてるけど)NANDで攻めていた頃の東芝西田さん等、何人かの例外を除いて、日本半導体メーカーのトップの多くは、リスクを冒してまで海外勢と戦う“意思”自体がはじめからなかったように思う。
「リスクを冒してもいいよ? 俺が退職金ゲットしたあとにね!」みたいな。
当時、もしそういう根性で仕事をしていて、そしてその性根が今でも残ってるなら、どことどう協業したって結果は同じだと思う。>甘利氏は、過去の半導体支援は「時代錯誤の戦略を取った」と振り返る。世界では設計と製造を異なる企業が担う「水平分業」が主流になる中、日本は一つの企業が設計・開発・製造する「垂直統合」を進め、支援額も十分ではなかったと述べた。
書いた記者が間違っているのかもしれませんが
元々は全ての半導体企業が垂直統合で、日本政府が半導体支援を推し進めたのもこの時代です。TSMCが水平分業で台頭してきたのはこの後、日米半導体協定の時代。それ以前に水平分業という概念は一般化されていなかった。
日米半導体協定には、日米どちらも触れたがらないのですね。