[ワシントン 3日 ロイター] - バイデン米政権の国家安全保障会議(NSC)は3日、政府機関に対し、汚職対策を強化し、汚職に関与した人の責任をどのように追及するかについて提言をまとめるよう文書で指示した。

NSCは各機関に、政府と取引相手が違法な資金の流れにどのように対処できるかや、汚職対策強化に向けた国際関係の構築に関し、提言を盛り込んだ報告書を200日以内にバイデン大統領に送るよう指示した。

バイデン氏は声明で「汚職は米国の国家安全保障へのリスクで、そのように認識すべきだ。米政府の汚職と闘う能力を大幅に拡大するための提言を示すよう各機関に指示する」と表明した。

政府機関が既に行っている取り組みの加速も求めた。例えば、財務省は汚職で得た資金をペーパーカンパニーを介して隠す行為を阻止するため、法人の実質的所有者情報を登録する仕組みづくりに取り組んでいる。