デジタル化「教員育成を」、ICT利用最下位 再生会議
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ICTを利用して何をするか
利用するために利用するのでは意味はありません。
どんな力を伸ばし、そのために何が必要なのか。
ICT機器によってできることは様々にあります。
生徒のためには、
・テストと採点の省力化、個別最適化
・コミュニケーションや創造スキルの開発
・説明の動画や音声による具体化
・教育のゲーミフィケーション
教員のためには、
・事務作業の簡略化
・コンテンツの共有化
・グループウェアなどを用いた情報共有
などを通した圧倒的な時間の削減
ただ、ICTの特徴は、コンテンツのコピーがほぼ労力なしにできることであるのに、様々なツールやコンテンツは現場レベルで作成して、共有されないのが現状です。
学校単位ではなく、都道府県でもなく、文科省レベルで、もっとコンテンツやツールの作成や導入、研修に音頭を取る必要があるように思います。
そして、現在、教員の持つ能力を担保するのは教科の教員免許しかありません。もしもICTスキル人材を育てるなら、認定資格を作り、明確に給与や役職に差をつける必要があるように思います。
教育相談コーディネーターや司書教諭など、教員がプラスに持つ資格はありますが、特に手当があるわけでもなく、得るのは「やりがい」だけというのが現状だと思います。
まずは、何でもかんでも教員の意欲や個人の努力で行っている現状を改善し、専門性や業務を再定義する必要があるように思います。
また、N高や大手予備校のように、まずは講座や実験動画を共有する仕組みが必要のようにも思いますが、
これは、ツールに合わせて業務を変えるような側面があります。
ただ、ICT機器と付き合うには、そうした側面はどうしてもあります。
ほんの少しのカスタマイズがとてつもない仕様変更や例外の乱発につながります。
教員は良くも悪くも、一人で授業とクラスを運営する主体的で個別的な存在ですが、
今後は、生徒を支援するチューターとして、生徒の活動を促すファシリテーターとして、あるいは外部人材とつなぐコーディネーターとして、役割をチェンジする必要があるのだと思います。教員を育成しても教科として整備されていないことが最大の課題ではないでしょうか。
高校では「情報」という教科が設けられましたが教員が足りません。
中学では「技術」の一部としか教育がされていません。
小学校はプログラミング教育の義務化がされましたが、「教科化されていない」という課題があります。
算数ー数学のように一貫した教育が必要だと感じています。
英国などは、computingという教科で義務教育から高等教育、大学まで一貫教育がされています。
文部科学省の検討は、小学校・中学校、高校、大学など学校単位に分かれており検討が進みません。人的な資源の拡充もすべきですが、何をどのように教えるのかが、今ほど求められる時代はないのではないと考えます。こういうのはパイロット校とか作れないんですかね…一個一個変えていくよりは全面的にICTを活用した先行事例をいくつか作っていく方が有効ではないかと思えるのですが.
あと,「最大の壁は教員の指導力だ。」ってのはミスリーディングでは.労働時間とか環境とかを顧みずにこう書いてしまうのは他責的です.