東芝が開発、電力損失を最大40.5%低減できるパワー半導体
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パワー半導体はSiC隆盛のイメージを持たれているかと思いますが、東芝は未だにIGBTで頑張っていますね。
モーターファンにはターンオフ、ターンオン波形が載っていました。
https://motor-fan.jp/tech/10019498
注目のコメント
IGBTのトレンチ構造のゲートを3カ所設け、それぞれのタイミングをうまくずらしながらオン・オフ動作させることによって、出力電圧の上昇を抑えることで消費電力を減らした技術です。電子と正孔の二つのキャリアを使うバイポーラ動作ですので、電流は大きくとれる点は同じですが、スイッチング速度の点ではあまり変わりません。少数キャリアの蓄積時間は残りますので。ただし、スイッチング時の電圧損失が大きく減るため。スイッチング損失が減ります。回路技術として面白いと思います。
大規模な太陽光発電設備などの場合、すでにインバーターの変換効率は98%超になってきているので、IGBTの損失が半分になっても発電量に換算すると1%くらいの向上効果でしょうか。
その発電量増加分で投資回収期間が短くなる製品価格であれば、ぜひ採用したいですね。東芝って、インフラの電力変換機器を製造してるんですよね。例えば先日ニュースになった新幹線の周波数変換設備。
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041081.pdf
この西相模は分からないが、沼津や綱島の変換設備は、パワー半導体を利用した東芝製らしい。
https://www.global.toshiba/content/dam/toshiba/migration/corp/techReviewAssets/tech/review/2009/09/64_09pdf/a12.pdf
こう言うのって、実は国のインフラの根幹に関わるんですよね。