ゲイツ氏の原子力ベンチャー、次世代炉建設へ ワイオミング州で
コメント
注目のコメント
思うのは、2010年代は脱原発が叫ばれながら水力・風力・太陽光などの代替エネルギー源が模索されました。けれども、少なくとも日本にとってR&Dの速さは「即・脱原発」には追いつかず、現実的なエネルギーミックスを提案するとやはり感情的には賛成できない人も多かった、という状況。時代はもう変わり、昨今の各国・企業の注力具合を見ると、原子力は新しい形でブームになるのでしょうね。断片的ながら参考情報:
【TerraPower, PacifiCorp】
ゲイツ氏とバフェット氏が関わるということで、英語圏のメディアはかなり盛り上がっていますね!昨年、米エネルギー省がTerraPowerに$80m資金提供。
【次世代原子炉】
●メリット:そもそも原発の安全性について、ゲイツ氏もチェルノブイリ等を見て懐疑的ではあったが(注:東日本大震災より前にテラパワー設立、東芝へも視察)、実は発電量あたりの死者数が最も少なくかつ脱炭素の観点から関心を持ったとのこと。原子力はゲームチェンジャーだ、と自信を見せる。軽水炉と異なり冷却にナトリウムが使用され、小型モジュール炉(SMR)を目指すので「次世代」と言われると思料。なお、ナトリウム冷却では、日立がGE Hitachi Nuclear Energyと共同開発しているものもある。
○デメリット:UCS(憂慮する科学者同盟)などは、"次世代”の原子炉に使用されるウランなどは引き続き核兵器・劣化ウラン弾等の兵器への転用、安全性(ナトリウムの漏洩・腐食等)などについて懸念を表明。
【ワイオミング州】
アメリカの中部、やや北西。原発の多い地域ではなく、むしろ主要な原発はない。知事は共和党。化石燃料が経済ドライバーだったので再エネ転換を目指す。TerraPowerのプラントは同州のPacifiCorpの石炭火力発電所の代替として導入される。もんじゅ君、元気かなぁ?
縁起悪いですかね、すみません😅
どうしてもナトリウム冷却って筋悪いと思ってしまいます。
高校の時にナトリウムの燃えっぷり凄いのに衝撃受けましたよね。水かけたらもっと激しく燃えたし……
しかし小型の原子炉を分散して作るアイデアは素晴らしいと思います。閉じ込め型の使い捨て炉とか。ナトリウム冷却といえば、高速増殖炉もんじゅを思い出しますが、扱いが相当難しいんですよね。
それと、ゲイツ氏と東芝でやっていたダウンサイジング次世代炉TWRは活かされているのだろうか。