英、コロナ死者ゼロ=ワクチン奏功、昨年3月以来
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イギリスではパンデミックが発生し昨年のちょうど今頃、欧州でも特に悲惨な状況であったことを語らず、ただ単純にイギリスを称賛し日本を貶めることには違和感があります。
アストラゼネカは不安、などと言った言論が日本ではつい先日まで大きな声だったのはどうなったのでしょうか?
またイギリスの保健省であるNHSを持ち上げるコメントもありますが、コロナ前、国民からのNHSの評判と信頼は最低レベルであったことも知っておいて良いことではないでしょうか。
イギリスがそれでも回復できたのは、以下が理由と考えます。
・十分なmRNAワクチンを真っ先に確保できたこと
・それを可能とした、mRNAワクチンの自国企業による開発
・それを可能とした、パンデミックの混乱下でも粛々と発症者の菌の分析を続けていた研究者の努力
・これらすべての動きを妨げなかったマスメディアの社会規範的な報道、実行フェーズでワクチン接種をボランティアで支えた民度の高さ
日本でのワクチン接種はどんなにマスコミがおかしな報道をしようと、英米に続き着実に進捗するでしょう。
よって今は他国のことを賞賛して徒に政府に文句を言うのではなく(都知事への文句はやむない面もありますが・・・)、そもそも発症者も重症者も少なく、一定規模の国産医薬品メーカーが揃う日本が真っ先に対応完了できなかった理由を比較したうえで将来に向かっての改善策や課題を考えるべき時だと思います。
注目のコメント
同じく巨額の税金を注ぎ込んでワクチンを開発し怒涛の接種作戦を実施したアメリカと比べ、イギリスが圧倒的に効果が高く見えるのは、やはりイギリスの国民保険NHSの威力だと思います。
イギリス在住の友人の話によると、極めて細かく分けた年齢別に、順番に接種のお知らせが届き、アンチ・ワクチン騒ぎもあまり起こらず、粛々と進行しているそうです。これが可能なのは、NHSで住民の情報を把握できているから。1回目と2回目の間を長く開けてその分多くの人に1回目を接種する作戦もあるかもしれませんが、それより「お知らせが届く」ことの威力が大きいと思っています。
いったん動き出せば、アメリカより日本の方が接種の効果が大きいだろうとかねてから思っているのは、上記のようなイギリスの事情と日本が似ているからです。アメリカでは、思想的にアンチワクチンでなくても、単に正しい情報が届かないから未接種という人がとてもたくさんいるようです。喜ばしいことです。変異株の流行も見られるようですが、ワクチンを接種していれば、発症しても症状が抑えられるはずです。変異株に対する過度に悲観的な見方もどうかと思います。英国の動向を注視したいと思います。
英国はワクチン承認も早かったですが、医師・看護師に限定せずワクチンを迅速に打つ態勢を整えたことが大きかった。懸念は一部の地域で流行の中心がインド由来の変異株に置き換わっていることでしょうか。ワクチン普及が進まない国や地域で同じことが近く起き得る可能性があります