[ブリュッセル 1日 ロイター] - 独自動車大手ダイムラーは1日、フィンランドの通信機器大手ノキアに特許使用料を支払うことで合意した。両社が発表した。ダイムラーとノキアはここ数年、特許使用料を巡って訴訟合戦を繰り広げていたが、今回の合意によりノキアが勝利した格好となった。

ノキアとダイムラーは、特許ライセンス契約に合意し、全ての訴訟を取り下げる。ダイムラーはこれまで、ノキアに特許使用料を支払っていない。

ダイムラーの広報担当者は「経済的な観点からも、長期にわたる紛争を避けるためにも、和解を歓迎する」と表明。合意に基づき、ノキアがダイムラーにモバイル通信技術を供与し、ライセンス料を受け取る。契約条件は公表していない。

ノキアは4月にも、中国のレノボとの間で、レノボが特許使用にかかる差額を支払うことで合意する契約を結び、全ての特許紛争を解決した。

ノキアが得ているライセンス収入は年額14億ユーロ(17億ドル)に及ぶ。

BMW、やフォルクスワーゲン、ボルボなど他の自動車大手は、すでにノキアに特許使用料を支払っている。