[ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は31日、EU域内の移動に関し、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した渡航者に対する検査や隔離措置を免除することを提案した。ワクチン接種が順調に進む中、夏の観光シーズンに向け、規制の段階的な解除を目指す。

EUは今月、新型コロナ陰性やワクチン接種を証明する「コロナパスポート」の詳細な枠組みに関し合意に達した。7月1日までに用意が整う見通し。

EU域内ではこれまでに、成人の約半分が1回目のワクチン接種を済ませている。

新たな提案によると、渡航の14日前までにワクチン接種を済ませた人の検査や隔離を免除するほか、新型コロナに感染し回復した人については、回復後180日間について、免除の対象とする。

ワクチン接種の対象となっていない子どもは、同伴する大人が規制免除の対象であれば、隔離を免除されるが、6歳以上については検査を受ける必要がある。

また、感染者が急増もしくは変異株の感染が拡大している地域からの渡航者に対し、検査や隔離を求めることを可能にする「緊急ブレーキ」が盛り込まれた。