米耐久財コア受注、4月は2.3%増 出荷も底堅く伸びる
Reuters
2021/05/27
[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した4月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比2.3%増と、市場予想の1.0%増を上回る伸びとなった。国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷も底堅く伸び、設備投資の好調な勢いが第2・四半期初めも維持されたことを示唆した。
3月のコア資本財受注は1.6%増だった。
4月の前年同月比は14.7%急増した。
前月比の内訳は、機械や一次金属、組立金属製品、コンピューター・電子製品が増加。一方、電気機器・家電は0.9%減少した。
コア資本財の出荷は0.9%増。3月は1.5%増加していた。
全体の耐久財受注は1.3%減と、3月の1.3%増からマイナスへ転じた。耐久財受注はトースターから航空機まで3年以上使われるモノを指す。輸送機器が6.7%減少し、全体水準を押し下げた。輸送機器は3月に3.1%減だった。
民間航空機の受注は17.4%増加。一方、自動車・同部品は6.2%減と、3月の3.8%増からマイナスへ転じた。世界的に半導体チップが不足していることが自動車生産に影響している。コンピューターや電子製品の生産も同様に半導体不足が打撃となっている。受注残は3カ月連続で増加した。
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