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【10分教養】少数民族を学べば「ウイグル問題」がもっとわかる

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    日本に隣の国から2億人ほどの人々が移住してきたとします。その人々は、日本国籍を取り、経済を発展させ、日本は技術もインフラも急速に向上したとします。ただ、移住してきた人たちは経済活動が巧みで、1人あたりGDPは日本人が3万ドル、移住してきた人たちは6万ドルくらいになったとします。そして、移住してきた人たちは日本社会の多数派になり、学校教育は移住してきた人たちの言語で行うことになったとします。この時点で、日本人の大部分は十分耐えがたいと感じるでしょう。
     新疆ウイグル自治区と名付けられた地域で起きたのはだいたいそういうことです。そして、不満を持った先住の日本人が暴動を起こしたのをきっかけにして、日本人の4分の1は「再教育キャンプ」に強制収容され、移住してきた人たちの言語や文化を身につけて、過去の日本の言語や文化や歴史は無かったことにしろ、と「教育」され続ければ、もはや絶望的な状況でしょう。インフラが充実したとか、所得が増えた、で、のみ込めるような話ではありません。
     中国の民族政策というのは、歴史的な背景があり、安定とは程遠かった清末、中華民国、中華人民共和国建国当初の時期の産物でした。外国からの脅威があり、実際、日本やソ連が介入して来て、少数民族の地域を分離独立させる、という可能性が十分にありました。そのため、少数民族を優遇し、味方につけなければならなかったという時期がありました。
     今の中国共産党の政府は、強盛になり過ぎました。少数民族に配慮する必要もなくなった、と共産党としては考えているでしょう。1950年代以前から、少数民族を優遇して味方につけ、徐々に手綱を締めようとしてきましたが、今や誰を憚ることもない、という認識でしょう。


  • beauty works CEO

    民族の話についていくつか観点を述べよう。

    1、ウィグル族は非常に大雑把に言うと、中国人でも誇らしげに言う隋と唐の皇帝一族。元王朝がモンゴル族、清王朝が満州族と同じように、中国は常に侵略されていて、征服者と同化してきている。その為か、我々の求心力は文化にあり、民族は学者の言うほど我々はあまり気にしていない。気にしても自分の祖先がどの民族なのかが分からないから。

    2、行政の首長よりも共産党書記が本当のトップと記事にあったが、これは事実。しかし、北京や上海でも同じ仕組みである。

    3、人民元のお札の上に漢字だけでなく、色んな言葉が書かれていてウィグル語もある。

    4、北京大学や清華大学など、大学受験は少数民族なら大きい加点がある。そのため、この手あの手を使ってウィグル族になろうとする若者もいるほど。
    (もちろん、これを同化教育と言ったらキリがないが)

    5、私の叔父がウィグル族で分かるが、イスラム教は回教と言ってかなり保護されていて、少なくとも我が家族はそうである。長い間中国で自分はキリスト教徒と名乗れない時代でも自分は回教徒は名乗れた。

    6、共産党政権が70年経った。ジェノサイドなら、中小の数万人の民族は消滅しているはずだが、そうでない。まあ、どうせ政府の数字を信じるもんかと言うでしょう。

    以上はファクター。以下は僕の考え:中国に政治の問題、宗教の問題、法統制の問題など、たくさんの問題がある。しかし、一つの民族を抹殺しようとする問題が本当にあるなら、別にウィグル族を選ぶ理由がない。そもそも自治区を与えられていない満州族や人数が少ない民族がいくらでもある。そして、ジェノサイドなら、数十年前に世界に問題提起されてもおかしくなかった。


  • NewsPicks 編集委員

    中国人といえば漢族のイメージが強いですが、実は56の民族で構成された多民族国家です。そのため少数民族による独立運動や、自治区における漢族との対立が問題になることがあります。一方で中国の人口構成は漢族が9割以上を占めるため、国民の支持を得たい共産党政権は、少数民族の抑圧に動くことになります。

    ウイグル、チベットなどの少数民族と共産党政権が対立する背景には、中国が抱えるそうした構造的な問題があります。本記事は、ウイグル問題を歴史や中国の構造から理解したい方におすすめの内容です。


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