[26日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」は、米新興企業「パーチ」による7億7500万ドルの資金調達を主導した。同社はインターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムに出品するサードパーティーブランドの買収や運営を手掛けている。

パーチは今回のシリーズAの資金調達ラウンドを経て、企業価値が10億ドル以上のいわゆる「ユニコーン企業」となる。同社は26日、これまでに累計9億ドル以上を調達したと発表した。

資金調達ラウンドには、ビクトリー・パーク・キャピタルのほか、ツイッターやスラック・テクノロジーズへの投資で知られるスパーク・キャピタルも参加した。

パーチは2019年末創業。米ボストンに拠点を置き、ウォルマートやコストコ・ホールセールなど実店舗に卸売りするブランドも傘下に持つ。これまでに70ブランドを買収して黒字を計上しており、調達資金はグループ内への投資や新たな買収に充てる計画だ。

ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズのパートナー、リディア・ジェット氏は「電子商取引プラットフォームに対する世界最大規模の投資家の一員として、サードパーティー事業者がアマゾンのマーケットプレイスの成長に欠かせない役割を担っていることが分かっている」と述べた。