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記事の写真を見てどこかで見た記憶が、と思ったのだが、こちら韓国Doosanが設計をしているもの(③)。Doosanは出資はしていない模様だが、他に米国のエンジニアリング会社のFlourが初期に投資している。
IHIは格納容器、Doosanは原子炉やタービン、日揮やFluorが工程全体のエンジニアリング?
①https://bit.ly/3p0tcYP
②https://newspicks.com/news/5739688
③https://newspicks.com/news/5261744
IHIは沸騰水型原子炉(BWR)を手掛けますが、世界的には加圧水型原子炉(PWR)がより普及しており、今回のNuScaleの小型モジュール炉(SMR)もPWRです。出力は従来のPWRの1/20程度とされます。
IHIのエネルギー関連セグメントは売上高構成比率22%で中核事業ではないものの、今後同セグメントを抱える企業が脱化石燃料していく中で、次世代の原発への先行投資をする方針ということでしょうね。
アメリカについては、安全保障、中露からの原発輸出優位奪還と世界標準(安全標準など)の確立などの観点からSMRの開発に注力しています。
今月1月には、安全保障と宇宙探査のためにSMRを推進する大統領令を出しており*、本NuScaleプロジェクトは昨年秋に規制委員会に承認されたところです。米エネルギー省も支援しています。
加藤アナリストが記述しているとおり、NuScaleのSMRはSMART (System-integrated Modular Advanced Reactor) 輸出を推進する韓国の斗山が主要部分に携わっています。他にGE Hitachi Nuclear Energyなどが開発中のものはBWRであったり、溶融塩炉(MSR)であったりするので、NuScaleのとは異なりますが、今後どのモデルが成功していくか、企業のパートナーシップ勢力図がどうなっていくか、注目していきたいです。
*https://trumpwhitehouse.archives.gov/presidential-actions/executive-order-promoting-small-modular-reactors-national-defense-space-exploration/
具体的には、「米新興のニュースケール・パワーに出資し、まず米国での小型原発プロジェクトに中核機器を供給する」のだそう。