[チューリヒ 26日 ロイター] - スイス政府は26日、欧州連合(EU)と長らく交渉を続けてきたEUとの関係強化に向けた条約について、2018年の草案で合意できなかったと発表した。これにより交渉が打ち切られる。

スイス政府は、国境を超えた自由な移動やEU市民のスイス国内での社会保障の享受などを含む主要な条項で、見解の相違が解消できなかったと表明。「署名しないことを決定し、EUに通達した。これにより、草案を巡る交渉は打ち切られる」とした。

スイスとEUの現在の関係は100を超える個別の条約で成り立っており、中には1972年に締結されたものも含まれている。EUの執行機関である欧州委員会は「この合意がなければ、スイスとの関係を近代化できない」との見解を示した。