[ロンドン 26日 ロイター] - 26日の取引で、暗号資産(仮想通貨)のビットコインが今週に入って初めて4万ドル台を回復した。ただ、このところのボラティリティーが落ち着く兆しはほとんど見られていない。

一時6.5%高の4万0904ドルまで上昇。イーサも7.5%超上げ、2915ドルを付けた。その後、ビットコインは0.3%高の3万8475ドル。イーサは1.1%高の2734ドル。

それでも、ビットコインは月初から30%下落しており、4月に付けた最高値の6万5000ドルから約37%安い水準。ただ、年初からは40%超上昇している。

このところの下落は、中国での規制強化やビットコインのマイニング(採掘)にかかる環境負荷への懸念が要因。ビットコインは先週、1月以来の安値となる3万0066ドルまで下落していた。

OANDAのシニア市場ストラテジスト、エドワード・モヤ氏は「暗号通貨のボラティリティーはすぐには解消されないだろう」と予想。「暗号資産の急落の余波で、ESG(環境・社会・ガバナンス)や規制に関する懸念が短期的に多大なリスクをもたらすかどうか、誰もが探ろうとしている」と述べた。