ターンキー宇宙サービスを目指すPhantom Spaceが衛星プログラムのStratSpaceを買収しさらに前進
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宇宙輸送系企業がエンドユーザー(ペイロード側の要望がわかる企業)と手を組むことにより、垂直統合を実現したパターンですね。
宇宙輸送についてはSpaceXは言わずもがな、小型衛星用ロケットメーカーとしてはRocket Labといったように徐々に市場が広がってきております。そのため、どこかのタイミングで「打ち上げを確実に安く」から「打ち上げを確実に安く、しかも便利に」といったようにサービスにもフォーカスが当たり始めると思います。その点、本買収により、エンドユーザー側の要望をロケット開発に取り込みやすい環境を構築できたため、Phantom Spaceの宇宙輸送ビジネスにとって大きな1歩になった話と言えるでしょう。
ちなみに、FAA (米連邦航空局) の統計結果と比較すると、Phantom Spaceは小型衛星用ロケットの打ち上げコストの約半分という衝撃的なコストを目標に据えており、実現するとかなり優位に立てるのではと思います。
必要なものを即調達という姿勢はさすがの一言です。ただ、あとはそれらをシステムとして統合できる技術者をどれだけ揃えているかが大きな課題だと思いますので、そこが少し気になるところ。
宇宙輸送ビジネスが盛り上がることで宇宙へのアクセスの容易性が向上し、ひいては宇宙開発の加速につながるため、Phantom Space社の今後がこれからも楽しみです!