米テスラ、運転支援でカメラ重視鮮明に レーダー不使用モデルも
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
元記事
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/tesla-drop-radar-sensor-autopilot-model-3-model-y-2021-05-25/
日本語記事は
『テスラは、カメラ中心のシステムへの移行によって、車線中央での走行や駐車を支援する機能などが制限される可能性があると説明。』
とあり、まるで機能低下する様な書き方ですが。
原文は
Tesla said the transition to a camera-focused system may result in limitations of some features such as lane-centering and parking assistance, saying those functions will be restored via software updates "in the weeks ahead."
とあるので、コレらは今後数週間のうちにソフトウェアアップデートにより復活するとのこと。
テスラのセンサー類は互いに機能を補完する構成かと思いますが(1つのセンサーが故障したら他のセンサー情報で補完)、
カメラに対してレーダーが補完になり得ない(濃霧などカメラがNGな場面でレーダーもNGとか)事が多くあんまり役に立ってないからやめる、って感じかと思ってます。
言い方を変えると、コレによりカメラ障害に対する冗長性は低下するとも言えます。
車線中央や駐車支援は元々レーダーが主なもんで、ちとソフト修正しないとカメラに切り替わってくれないから少し時間ちょうだい、って感じでしょうか。
〈追記〉
テスラのスゴいとこは、センサーが互いに補完する構成により、ソフトウェアの後方互換性を保ってるトコかと思ってます。
古いハードでセンサーが足りなければ、他のセンサーで代用する。精度は下がるが、できる限り機能を提供する。
新しいセンサーがあるなら利用して性能を上げる。
コレ、ITでは珍しい話ではない。
例えばPCやiPadのWi-FiモデルはGPS非搭載ですけど、マップで自分の位置が表示されますよね。精度はともかく。なんで?って思いません?
この考えって従前の自動車メーカーには無い発想だと思います。https://newspicks.com/news/5651526
上記記事でもLiDARの必要性の有無が議論となっていました。
でもそもそも、車を100年以上運転し続けている僕ら人間にLiDARは装備されていなさそうです(ですよね?)。
●「LiDARナシで自動運転は無謀」という業界関係者の主張
●30年前の新聞で見た「24時間ATMはありえない」という業界関係者の言葉
自らの業界に詳しくなればなるほど自明の理や消費者のニーズから乖離しがちではないでしょうか?
自戒を込めて。人間の視覚的なインプット+認知・判断の関係とカメラ+ニューラルネットワークの関係を考えると、人間にはイルカのようなソナーは付いてなくてレーダーやLiDARがなくても運転はできるので、そもそも自動運転にレーダーやLiDARは原理上は必須ではないと考えられます。
それでは不安だからという理由でToo Muchなセンサーを付けたいというのが、経営的・エンジニアリング的な発想なのだと思います。