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スマートβ指数だとこういう事態が起きやすく、特にこちらはモメンタム(≒最近の騰落率が高いもの)を集めたものだから。

一般的に、株価指数は3種類ある。
時価総額加重型:TOPIX、S&P 500、MSCI World
平均株価型(ダウ式平均):日経平均、ダウ平均
スマートβ:本記事のようなものや、最小分散指数、ファンダメンタルインデックスなど

時価総額加重が基本で、時価総額に概ね即した構成比になる(浮動株と言われ市場にどれだけ流通しているかなどの調整はある)。
平均株価は、文字通り株価を平均する。ただ株価が高く分割をしていない企業に偏るデメリットが日経平均だとあり、例えばファストリ(ユニクロ)の構成比は日経平均11.0%・TOPIX0.44%、トヨタは日経平均1.1%・TOPIX3.1%(ダウはそれを排除するように組み入れの基準があり、Appleは株式分割してから組み入れられた)。
スマートβは、時価総額加重指数を母集団として、そこから特定の条件を満たすものを抽出する(なので組み入れ銘柄数は減る、大体数分の一)。例えば本記事の指数はモメンタムが強いもの、ファンダメンタルズインデックスだと売上・利益・資産などを足し合わせた要素指数を作り、その要素指数を反映して指数の構成比を計算する。ただ指数からX%以内の乖離という条件が入ることがほとんど。それでも大体1/10~10倍くらいで、普通の指数に比べるとかなり集中する。

下記は、このETFの対象指数のMSCI Momentum Indexの紹介資料及び方法論の資料。
一つ目の資料の3ページ目が興味深く、Momentumはある年はトップ、ある年はボトムとボラが大きい。文字通り「勢い」なので、上にも下にもいく。勢いが良かった株が失速したり、急回復して勢いがつくこともあるので、構造的に回転率が高くなる。
指数で投資の選択肢が増えるのは良いことだが、シンプルな指数も歴史を耐えてきた強み・理由がある。
https://www.msci.com/documents/1296102/8473352/Momentum-brochure.pdf
https://www.msci.com/eqb/methodology/meth_docs/MSCI_Momentum_Indexes_Methodology_Sep2014.pdf