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国際民間航空条約では、締結国には民間航空機への着陸要求権はあるという立場です。第9条では締結国により公共の安全などといった特別な状況下において飛行を一時的に制限したり禁止したりすることもできるという立場をとっていますが、仮にそうした状況では航空機の国籍等を問わずに実施しなければならないとも定めています(たとえば米国同時多発テロの際には、これが適用されすべての民間航空機が最寄りの空港に着陸させられました)。
今回のベラルーシの主張だけであれば、機体がテロに遭うという情報を入手したので直ちに安全に着陸できるよう誘導したということになりますが、それではなぜ戦闘機が上がってきたのかが説明できません。戦闘機による民間航空機のエスコートは要撃と呼ばれ、基本的には撃ち落されたくなかったら言うことを聞きなさいという強いメッセージとして解釈されるものだからです。その後着陸してもテロの形跡は見つからず、なぜか乗客一人の身柄が拘束されているという状況ですので、国際民間航空条約で締結国に許されている行動の範囲を超えているとして各国から非難の対象となっています。
独裁政権もここまでくればあっぱれ、よくこの機体に反乱分子が乗っていると情報を得たものだと思いましたが、こういうことをされると航空会社としては何かのはずみで強制着陸させられないようにベラルーシを迂回せざるを得ません。ベラルーシとしても上空通過料収入が激減することになり、それはそれで稼ぎどころを失うことになります。もっともコロナで貨物機ばかりとなっており、どうせ一緒ということなのかも知れません。日本からでも、ドイツやポーランドへ直行する場合にはふつうベラルーシの上を通過しているため、こうした路線を運航している航空会社は難しい判断を迫られることになります。
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ベラルーシ政府が、反政府活動家を逮捕するために、アイルランドの会社の航空機を、嘘の情報でだまして、戦闘機まで飛ばして強制着陸させたという事件です。
 ヨーロッパ諸国は、「ベラルーシ政府によるハイジャック」と見なしています。何らかの制裁が検討されています。
ベラルーシ上空を通過するからできた緊急着陸.
以下,Fightradar24によるRyanair Flight 4978の経路.
https://www.flightradar24.com/data/flights/fr4978#27cce9a2