陸上イージス代替艦、コスト倍増9千億円に 防衛省試算
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これはミスリードを誘う記事ですね。
元々原型となるまや型イージス艦2隻を40年間使用した場合のコストは約8000億円で、イージス・アショアの4000億の倍。(軍事費は基本的に取得コストではなく、トータルの運用コストで算出します)
最初からそういう試算だったので陸上型のイージスアショアにしようと言っていたのだから、元に戻したら2倍以上になるのは至極当たり前です。
つまりこの記事は、改めて計算してみたら、コストが倍増したのではなく、元々の計算通りかあるいは少し高いくらいになった、ということだということです。
そもそも計画を中止したら、一体どういう理屈で安くなると思っていたのでしょうか?そろそろ日本の防衛態勢を考えるとき、発想の転換をする時期がきている。
現在の憲法と自衛隊法と政府見解のままであっても、積極的な防御ができる防衛態勢の整備を決断する時期がきている。いままで多くの議論がなされてきたけれど、整合性ある積極防御を構築する方向に舵を切ったようには見えない。具体的には低いコストで相手に対する抑止力を大幅に強化する方法のこと。(1)弾道ミサイルを開発し保有すること、(2)距離の長い巡航ミサイルと、戦闘機とともに運用する空中給油機の数を増やすこと、(3)独自に早期警戒衛星を運用すること、(4)実戦を想定した数の空対地ミサイルを揃えること。これらを実現する。攻撃能力を持つことが最大の防御なのだから。そうしないと整合性ある防衛態勢の形が見えないまま、費用だけが膨らんでゆく。このような考えはむしろ日米同盟を強化することになる。元々はイージス・アショア用のミサイルがそれまでのSM-3より大きいサイズで護衛艦に搭載できなかったこと、迎撃ミサイルシステムを持たない陸自の野心(海と空は持っている)、そして武貞PROが指摘されるように日本の防衛政策自体の歪みによって、今回のような迷走が生じた。個人的にはやはり艦艇に装備した方が、柔軟性は増すように思えるのだが。。。