イスラエル、ハマス 停戦順守できるか ガザ再建も課題
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ふぅー。もちろん、これで集結ということはないでしょうけども、とりあえず一安心といったところでしょうか。
アメリカなどの仲介が効果を発揮したのでしょうか。もちろん、双方にそこまで大規模な戦闘を継続させるだけの体力がないという現状もありそうですが。
でも、一歩前に進んだと言っても過言ではないような気がします。ここから、どれだけ対話をすることができるか。派手な戦闘はなくても、対立は続きます。そのことを忘れずに、国際社会は仲介をしなければけないでしょう。
注目のコメント
これはもともと長期戦です。低強度紛争という言葉がありますが、現代では、シリアやウクライナでやっているように、毎週数人の死者が出て、そして一時的に毎日数十人の死者が出る、という紛争が大多数です。湾岸戦争くらいの規模の戦争をやれる国は、米国くらいです。
低強度紛争が続くのは、物量の面で大規模な戦争ができない、というのと、外交・政治的な理由もあります。そのような戦争をやっても得るものは少なく、政権が傾く可能性も大いにあります。
イスラエルにすれば、ガザ地区という、横浜市くらいの面積の土地を完全占領したところで、実のところイスラエルのGDPの足しになるわけでもなく、そのために200万人のパレスティナ人を退去させるか同化させるといった不可能なくらい困難なことをするよりは、現状維持の方がましです。だから、ロケット弾が全く飛んでこなくなるように原因を根絶する、ということはできません。
パレスティナ人の側は、イスラエルを根絶させるということは、自力ではできません。ただ、イランからの補給がある限りは、低強度紛争は続けられます。ロケット弾は、2年もすれば、また1万発以上備蓄できるでしょう。イランの体制が転覆されて、補給が来なくなったりすれば別ですが。
そうやって、低強度紛争を30年も40年も続けていれば、イスラエルはジリ貧になっていく可能性もあります。パレスティナ人側が、人口増加などで逆転する目もあり、周辺諸国が反イスラエルに傾く、ということもありえます。ネタニヤフ首相が先日「ハマスを何年分も後退させた」と成果を誇っていたのが停戦の予兆だったのでしょう。これ以上犠牲が増える事態がいったん避けられたという意味では非常に前向きな動きですが、イスラエルが一方的に決めた「撃ち方やめ」に乗じて、ハマスも「戦果」を誇りつついったん手を止めたという感じがします。再燃の不安は残り続けます。
イスラエルはパレスチナ自治区を取り込んでしまうと、国内に強固な反対派を抱えることになるので、塩崎さんの仰るように、現状維持が好ましいのだろう。しかしこの危ういバランスがいつまで維持できるのだろうか。鍵を握るのはやはりイランの出方だろう。