増島弁護士と馬田隆明氏が語る、社会実装とガバナンス──法・規範・市場・アーキテクチャでの規律とは?
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注目のコメント
スタートアップが成長していく際に突き当たるのが法律の壁。
増島先生は、『コーポレートベンチャーキャピタル(アンドリュー・ロマンス著)』の監訳者として、お名前をお見受けして以来、一方的に存じ上げている。
一般的に統治(ガバナンス)をすると革新的な(イノベーション)ことは起こりにくいとされる。一方で、社会実装、特に、既存の社会との関係性が大きい業界は、統治がないと無秩序になり収拾がつかなくなる。
統治(ガバナンス)の手段で、法は遅く、それに代わりアーキテクチャー(記事中ではソフトロー)が存在している。スタートアップの周辺領域と各種専門領域の境界は、言語化が遅れているので、素直にうれしい記事。後半もあるようなので、楽しみです。「未来を実装する」の著者・馬田さんとの対談記事(前編)が公開されました。ガバナンス、テクノロジー、ソフトロー、コンプライアンス、アーキテクチャなどについて縦横無尽にお話しています。
あちらこちらの話をしているようにも見えますが、僕の中では一貫したストーリーになっているものです。
大きな会社に勤められている皆さんに、「こんな考え方ってあるんだ」というのを知っていただけると嬉しいかなと思います。是非見ていただきたい記事!
社会を変えていく仕組みを、でも個々人の善意やアニマルスピリッツをリスペクトした形、でも暴走しない形(または暴走のリスクがあった時に止められる形)でどれだけ導入していけるかは、社会全体の進化のためにとても重要だと思う。
特に「ガバナンスはコントロールとの対比でとらえるといい」という言葉が金言。コントロールは統合的にできても、依存度がある。ガバナンスは目的は明確だが、裁量を伴い、結果責任もある。
そのなかでデジタル化のなかでの変化についての論点も面白い。伝統的なガバナンスモデルの限界があり、また遅くなる中で、ソフトロー、もっと身近な言葉で言えば誠実性とかが重視される必然があるのかもしれない。
アーキテクチャという点では、デジタル化のなかで、影響力が大きくなっているデジタル大手企業が社会規範にかなうアーキテクチャを作っているのかというチェック・議論が増えているのも、必然なのかもしれないと思った。