中国の探査車が火星着陸に成功 宇宙大国としての地位を確立
MITテクノロジーレビュー
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「火星着陸に完全な形で成功した国としては、実に2か国目」というわけですが、米国に次ぐ2か国目ですね。ソ連も着陸は成功していますが、直後に通信が途絶えているため、「完全な形での成功」とはカウントされないようです。
現在、次に着陸を成功させる可能性があるのは、既に火星軌道に入っているはずのUAEのものです。
また、予定されているミッションの長さは大体3か月なので、8月末までですね。
中国の今回の探査者(rover)は、2月に着陸したばかり米国のものと同様に、2020年夏に打ち上げられたものです。
昨年末は、月面探査も成功させました。
近年は衛星の打ち上げを含め、宇宙能力を伸長して活動を活発化させている中国ですが、有人飛行では米露との差を埋められていないので、次の課題としているのではないかと思います。4月には、宇宙ステーション「天宮」のコアモジュールを打ち上げました※1。他方、居住モジュールを運んでいたロケットの破片の落下が懸念され※2、NASA長官がデブリ等に関する「責任ある行動」の文脈で中国を非難し、中国が反駁しました。
このような政府活動のみならず、民間の活動も活発化し、宇宙の「混雑化」「競争激化」が進行する中で、ルールの整備がますます重要な課題になってきています。
宇宙5条約に次ぐ国際法整備が急がれますが、サイバー空間同様に制度設計が難しい部分も多く、各国の立場にも鑑み、まずはソフトローへの合意の方向で昨年の国連総会で決議が通りました。
※1 https://newspicks.com/news/5813324
※2 https://newspicks.com/news/5830764