ブラジル・アマゾンの森林伐採、94%は違法 報告書
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ボルソナロ大統領が気候サミットで、「2030年までにアマゾンの違法な森林伐採をゼロにする」と宣言したのは記憶に新しいですが、この記事にもあるように、じゃどうやってその伐採を監視して管理していくの?と言う議論はブラジル国内で依然としてされていないように思います。
アマゾンの森林伐採の監視には、米国や英国をはじめ、日本のJAXAの衛星だいちによって撮影された画像も使われています。2009年から3年間JICAとJAXAによる実証実験により違法伐採は半分以上に減ったと言われます。(以下のページから実際の提供画像が見られます。)
https://www.eorc.jaxa.jp/jjfast//jj_index.html
しかしながら、昨今の世界的なウッドショックによって、ユーカリ材をはじめとしたブラジルの材木は世界中、特に米国と中国への輸出が激増しており、この記事にある94%が違法かどうかはよくわかりませんが、少なくとも違法伐採が改めて増えているのは確かでしょう。
監視技術を上げてもその監視網を破る別の技術が必ず現れます。ブラジルの民間警備会社のクオリティは世界でもトップクラスと聞きますが、それでも犯罪が中々減らないのはそれらを破る犯罪組織の技術力もトップクラスだからです。監視技術も当然大事ですが、やはり根本的にその地域の人々が違法伐採をせずに暮らしていける別の産業なりマーケットを構築すること以外方法はないと思います。実際にそれを目指して頑張っていらっしゃる日本人の方々もたくさんいらっしゃいます。
注目のコメント
森林を含めた陸域は、年間炭素排出量93億トンのうち22億トンを吸収する重要な炭素貯留源です。また、人工林は伐採まで40〜50年以上掛かります。
持続可能とか脱炭素が謳われる時代ですが、現地ではそんなこと考えられない位、困っているのでしょうか..