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NYKと商船三井(MOL),川崎汽船(KLINE)の邦船三社の決算をコンパクトにまとめた記事.わかりやすいですね.ONEからの配当が大きく増えたため,とくにコンテナ船部門の比率がもともと高かった川崎汽船で利益の伸び率が大きくなっています.ちなみに,ONEは共同運営というか,共同出資,といったほうがいいかなと思いました.

減益見込みになっているのは,主にコンテナ船の運賃が今の水準では維持可能ではなかろうという考え方に基づいています.コンテナ市況が上昇した原因には,コロナの流行によって外出が抑えられたことで,コンテナの回転が悪くなって供給が絞られたことがまず挙げられます.また,巣ごもり需要や在庫確保の動き,予想以上にコンテナ貨物に対する需要が底堅かったことが相まって需要のタイミングがゆがんでしまったことも大きな理由です.これらを理由に供給と需要のバランスが崩れてしまいました.ワクチン接種が広がることで,このような状況から元に戻っていくと考えられます.

(現在の市況については↓で言及しています)
https://newspicks.com/news/5858016
(追記:現在のコンテナ市場に関して作ったpptをslideshareにアップしました)
https://www.slideshare.net/TakumaMatsuda/20210520-slideshare


契約運賃(一定期間一定数量を運ぶことを前提に,固定された運賃)も,直近のスポット運賃の上昇を反映して上昇しましたので,2021年度の決算も2019年度までと比べれば改善される見込みです(ONEは契約運賃の比率が高い船社でもあります).しかし,スポット運賃が戻っていくことで,利幅は下がっていく可能性が高いです.

バルクについては,中国とオーストラリアの関係がどうなっていくかということに注目する必要があります.大きな混乱要因です.
海運セクターは株価のボラテリティ(変動)が極めて高いセクターとして有名で、世界経済の先行的な動向を織り込んで株価形成されます。その意味で、3社の株価推移を見ると示唆深いので、長期株価推移をみてみると面白いです。

現在の水準感を見て面白いのは、コロナ前の水準を大きく上回っていることもそうですが、過去五年の最高値圏に近づきつつある、むしろ日本郵船については最高値を更新してますね(金融危機以降の最高値も更新)。

過去五年最高値 v.s. 2019年末 v.s. コロナ直後最安値 v.s. 直近(時価総額)
2,937円 v.s. 1,981円 v.s. 1,177円 v.s. 4,360円(7,400億円)
4,080円 v.s. 3,025円 v.s. 1,550円 v.s. 4,330円 (5,200億円)
3,110円 v.s. 1,863円 v.s. 742円 v.s. 2,790円 (2,600億円)


コロナ直後にコミットメントラインなどデットファイナンスでの資金手当てを急いでいましたが、株価高を利用してなんらかのファイナンスを検討する会社も出てくるかもしれませんね。
皆様のコメントと併せて…(皆様、ありがとうございます!)

村上さんがコメントされているように、海運はそもそも運賃のボラがめちゃくちゃ大きく、業績が変わりやすい。例えばバルク船(ばら積み船、石炭とか鉄鉱石運ぶ一番シンプルなタイプ)の運賃指数であるバルチックドライ指数は下記のような推移(長期チャートの横軸に注目してほしい…2000年代半ばは中国の資源ブーム)。
https://chartpark.com/baltic.html

そのなかで、松田さんがコメントされているように、コンテナについてはコンテナの供給不足による価格上昇。旺盛な需要というより、需要に対してコンテナ調達やオペレーションが追いついていないことが主要因だと思う。需要サイドについては例えば①がWTOの3月の発表だが、世界の貿易量は2020年に-5.3%、2021年+8.0%(2019年比+2.3%)というレベル。
コンテナ不足については、昨年夏くらいからコンテナ価格が上がってきている。興味がある方は、②・③でまとめているので併せてご覧頂きたい。
そして長期の構造的な要因としては、個人的には④でKenjiさんがコメントされている点(環境規制の影響が不透明で価格が高くても新造船発注に踏み切れない)が、今後の船舶サイドの設備投資・供給意欲という観点で気になっている。

https://www.wto.org/english/news_e/pres21_e/pr876_e.htm
https://newspicks.com/news/5683509
https://newspicks.com/news/5559457
https://newspicks.com/news/5669276
海運各社ともに売上が下がって、最終益が大幅に増えています。
この差額が値上げ運賃と考えるとどれだけプレミアムが付いたのか想像できますね。ほぼ空輸は使えなかったので、当然かもしれませんが。
記事の最後にある、中国の鉄鋼需要が気になります。商社も中国市場の動向に強く依存していますので
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