【Z世代攻略】コロナ禍に打ち勝った「唯一」のお酒
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RTDはECでも急成長しているジャンルで、日本の梅酒、果実酒もよく売れています。
これまで日本のお酒は獺祭や黒霧島、サントリーの山崎など、ブランド認知の高いものはガンガン売れて、ブランドの知られていない酒蔵の日本酒・焼酎などはなかなか売れず、かなり前から日本酒の中国展開というのは各社で試みが行われてきましたが、展示会や百貨店などの特産展みたいなものに出して・・で終わる企業さんがほとんどでした。
一方、RTDのジャンルについては、ブランドが重視されにくく、商品力と価格で勝負できるマーケットなので、日本の酒蔵さんにも大きなチャンスがあると期待しています。
ただし、中国RTDマーケットは容量としては330ml、大きくても700mlが売れ筋ラインで、価格も50~100元(1600円程度)、どんなに高くても150元以下に抑えないとローカル製品と比較したときに割高に見えてブランドを見られてしまう可能性が高くなるので、中国で売れやすい商品は何かな?というところから始めたほうが成功する確率が格段に上がるかなと思います。
RTDだけでなく、個人的にはゼロカロリー系、糖質制限食品など、生活習慣病周りの食品なんかは日本企業にチャンスがまだまだあると思っています。
このジャンルはここ2~3年で急成長しているマーケットですが、まだまだ「美味しい商品」が少なく、種類も豊富ではないので、日本の食品メーカーさんには勝機があると思っています。
ローカルメーカーのスピード感に対抗できればまだまだ食品分野は戦えるので、巨大市場にチャレンジする中堅・中小メーカーさんが増えるといいですね。
注目のコメント
缶チューハイや瓶詰めカクテルなどのRTD(レディ・トゥ・ドリンク)が世界的に急成長。日本での勢いはコンビニやスーパーの売り場で目の当たりにしていましたが、アメリカなど他の国でも伸びているのは初耳でした。
今や世界最大のアルコール飲料市場となった中国でもRTDがバカ伸びしているのですが、実はその参考モデルとなったのは日本。
ビール、白酒、ワインぐらいしかなじみがなかった中国の消費者にどう缶チューハイを売り込んでいくのか?その裏側には消費先進国・日本を参考にして作られた、巧みなマーケティング戦略がありました。
日本に住む私たちにとっては何気ないことかもしれませんが、まったく異なるカルチャーの国から見るとヒントの山。改めて日本の持つリソースを感じました。
チェルビック・キャピタルのマット・チェンさんにお話をうかがいました。これは面白い記事。世界のアルコール市場の話から始まり、中国でもRTDが凄い勢いで成長している状況が分かる。それにしてもRTDを【コロナに打ち勝った「唯一」の酒】と表現しているが、クラフトビールメーカーの私達も2021年1Q売上高は前年比43%増である。RTDの伸びと同じ!
https://yohobrewing.com/story/20210312story/
日本ではクラフトビールも頑張っています!笑
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コロナに打ち勝った「唯一」の酒
アルコール飲料を専門とする英市場調査会社IWSRによると、世界の消費量は蒸留酒がマイナス7.2%、ワインとビールがともにマイナス9%と大きく減少しています。
そうした中、RTDだけは前年比43%増という高成長を続けています。RTD(Ready to drink)とは缶や瓶、ペットボトルの形式で販売されていて、購入後にすぐ飲めるタイプのアルコール飲料を指します。日本だと缶チューハイが代表格でしょうか。
日本でも2020年まで13年連続のプラス成長、特にこの5年は二桁増という高成長です。RIOは以前からよく見かけましたが、最近では北京のコンビニにも様々な種類のRTDが並ぶようになってきました。
私も普段からお酒は飲んでいますが、ここ数年で中国のアルコールマーケットは激変してきたと思います。
特に変わったと思うのがビール市場。北京の一般市民にとってのビールは「燕京啤酒」と呼ばれる地ビールで、スーパーでは安いもので1瓶3元(50円)程度で買えます。レストランでも7、8元、高くても15元を超えることはまずありません。
数年前から海外からの輸入ビールや自家製のクラフトビールを提供するお店が増えました。私のお気に入りのお店のIPAは一杯50元(約850円)ですが、中国人のお客さんにも大人気です。さすがにコロナで大きな影響を受けたようですが、ほぼ収束した今ではお客が戻ってきています。
アルコール市場を見るだけでも、中国人の購買力の高まりを強く感じることができます。
海外ブランドのクラフトビールも多く輸入されておりネットショッピングなどでよく売れています。日本ブランドが好きな中国人も多いので、日本のメーカーも積極的に輸出してもいいかもしれませんね。