[ワシントン 16日 ロイター] - イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの空爆でAP通信や中東のテレビ局アルジャジーラが入るビルが破壊されたことについて、APのエグゼクティブエディター、サリー・バズビー氏は16日、独立した調査を求めた。

15日の空爆についてイスラエルは、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが同ビルを拠点に情報活動を行っていたため攻撃したと説明している。

バズビー氏はCNNの番組で、イスラエルはビルへの空爆を正当化する証拠を示していないと指摘。「イスラエルは証拠があると言っているが、その証拠が何かわれわれは知らない。何が起きたのか独立した調査を行うのが適切だ」と述べた。

イスラエルはビル内の一般市民が避難できるよう事前に空爆を警告していた。

バズビー氏は、APの記者にけがはなく、現在はガザにある仏AFP通信のオフィスで活動しているとした上で、空爆によりガザにおける重要な取材拠点が破壊されたと非難。

「われわれは衝突でどちらか一方を支持しているわけではない」としながら、起きている事態に関する世界の知る権利の保護を支持すると強調。15日の空爆によって世界が知る情報が少なくなると述べた。